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胸郭出口症候群

肩こり 女性40
 腕の神経・動脈はどちらも鎖骨付近(胸郭出口)を通ります。
胸郭出口とは、首と胸の間にある通路で、血管や神経がここを通って腕に抜けます。腕へ伸びる血管や神経が周囲の構造物(肋骨、鎖骨、その上に重なる筋肉)によって締めつけられ、症状が現れます。
 
この神経・血管が圧迫されてしまうポイントは主に以下の4つです。
・斜角筋症候群=神経が「首を支える筋肉」の間で圧迫される
・小胸筋症候群=神経が「胸と肩の間の筋肉」を通る時に圧迫される
・肋鎖症候群=神経が「1番上の肋骨と鎖骨の間」で圧迫される
・頸肋症候群=神経が「頸椎(首の骨)に、本来は無いはずの余分な肋骨がある場合」そこで圧迫される
 
(1)筋緊張タイプ (筋肉の緊張による胸郭出口症候群)
・重い荷物をいつも同じ側で持つ
・野球のピッチングやラケットを振る動作の繰り返し(腕を後ろから前に持ってくる動作)
・バイオリン演奏や細かい作業など、首や肩が縮こまったままでの動作
・ボクサーのように背中を丸めた状態でのトレーニング
上記のような動作は「胸・肩・首」の筋肉に負担が掛かり過ぎて過緊張(硬く縮む事)を起こした結果、その筋肉の中を通る神経・血管が圧迫されるものです。
 
(2)骨格タイプ (骨格による胸郭出口症候群)
・なで肩で首の長い女性
・ストレートネック
・猫背などの不良姿勢
例えば「なで肩」であれば、本来V字(両端が少し上がる)のはずの鎖骨が下がってハの字になります。
さらに首が長いと鎖骨までの距離が長くなるので、そこを通る神経が伸ばされた状態です。
これでは糸がピーンと張るように牽引ストレスが掛かってしまい、神経が障害されるのです。
ストレートネックは首の筋肉に負担が掛かり、猫背は首・肩・胸が前に出て筋肉が縮んだままです。
 
胸郭出口症候群は女性に多くみられ、多くの場合、35~55歳で発症します。
 
 くらら鍼灸整骨院では、マッサージや鍼灸で原因の筋肉にアプローチしていきます。
筋肉の緊張が緩めば、神経や血管の圧迫が抑えられ、症状の改善に繋がります。
首や肩周りの筋肉だけでなく、腰や下肢の筋肉も解すことで、猫背など気になる姿勢変化していきます。
 
2023年10月11日 14:13
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